経営戦略とチーム経営②

前回、「既存メンバーの退会率を長期にわたり低くしていく」これが基本戦略となる旨書きました。  

 

ちょっと話はそれますが、”戦略”という言葉、よく耳にしますが、その意味ってご存知ですか?戦略って何?と聞かれたら何と答えるでしょうか。実はこの言葉、非常にふわふわしているので、なんとなく使っている人たちが大半です。

皆さんの学校、会社でも、●●戦略という言葉がありふれていると思いますが、意味を理解して使っている人は少ないのではないかなと思っています。

 

ちょっとここで、問題です。

優勝賞金100万円のモグラたたきゲーム大会の決勝に進出したあなた。10個の穴からランダムに出るモグラを多く叩いたほうが優勝です。さらに、どこかの穴から1度だけ出てくる赤モグラをたたいたほうが即優勝、というルールも追加されました。あなたはどの”戦略”で戦いますか?

1、赤モグラだけ狙う(一発入魂)

2、普通のモグラだけ狙う(多発)

3、両方狙う(多発しながら一発も狙う)

 

では、この中で「戦略」という言葉を使っていいやり方はどちらでしょうか?

 

答えは1or2です。

 

自分の集中力と体力は無限ではないので、必然的にどこかに、何かに絞って(選択して)、集中しようとします。

 

戦略の語源となった戦争でも、限りある兵力と火力をどこかを選択、集中して投下することで勝利を目指しました。

皆さんの人生においても、買い物や恋愛でも、選択と集中を繰り返しているはずです。

 

つまり、戦略とは、「選択と集中」なんです。戦略策定とは選択と集中をする先を決める活動のことです。

 

何かのゲームのように、弾数無限、不死身モードみたいな世界があれば別ですが、必ずどこかに絞らないと生きていけないのが人間社会です。

 

ですが、なぜか、経営になると、いくら損しても自分の財布からお金がでていかないからなのか、結局何狙いかわからないまんべんなく戦うやり方に終始する会社があったり、無計画な投資プランを講じたりする会社が存在するので、経営戦略という言葉がわざわざはびこることになっているわけです。

 

話を戻します。

 

というわけで、限りある運営資源をどこに投下したらよいかというと、退会率削減に投下すべき、という話をしていました。

 

退会率削減に必要な要素をさらに要素分解すると、

 

退会率=内部起因退会率+外部起因退会率

 

となります。もう少し踏み込みます。

 

内部起因退会率=コミュニケーション起因退会率+魅力減少起因退会率

外部起因退会率=自分起因退会率+家族等周囲起因退会率

 

となります。内部起因のほうは、チーム内の人間関係に悩んだり、野球チームなのに野球をやれないことに対する不満が該当します。

外部起因は、自身の転勤に伴う引っ越しや、家族が増えたことにより活動に参加できなくなった等が当てはまります。

 

ここで今一度問題です。あなたならどこに集中して対策をたてますか?

 

私なら、内部起因です。外部起因ってこちらの努力だけじゃどうにもならないですよね。でも内部起因は手を打てます。

 

例えば、人間関係の希薄さが悩みの原因なら、飲み会を増やしたり、声掛けを心がける。濃すぎて面倒くさいということなら、そういう会の頻度を減らしたり、出席を強制しないなど、何等か手を打てます。魅力減少対策としても、野球する場所と時間を定期的に確保するなど、野球を確実に行える体制を整備すればよいだけです。

 

まとめます。

 

つまり、

 

草野球チーム経営の長期的健全化を目的とした戦略の具体像は、

 

「メンバー間の人間関係に対する注視、および、確実に野球をできる環境の整備、の2点に運営資源を投下し、集中的に管理すること」

 

と考えています。

 

・・・当たり前ですよね。そうなんです。戦略なんて、結局はこんなもんです。でも、これをちゃんとやれているチームってどれだけあるでしょうか。

 

新規メンバーばかりに目を向ける一方入ったらケアしない、またはいつも昔からの仲間だけ大事にする、球場取れたら野球やるという不規則、不確実な環境・・・そんなチームが多いから長続きしないのだと思います。

 

最後に一つ付け加えると、「選択と集中」は意思がなければ成り立ちません。何かに集中しよう、そう思わなければこの考えが出てきません。

 

チームを立ち上げようとしている人は、まず自分の運営資源を整理し、その限界値を見極めましょう、そしてどこかに集中してみてください。

 

チームを探している人は、チーム運営方針(戦略)が明確か、明確であれば、集中している先がわかるチームを選びましょう。

 

そしたら、長く、自分にとって心地よい草野球ができると思います。