経営戦略とチーム経営①

当チームは創部17年目を迎えました。途中休止期間もありましたが、17年間いずれかの形で走り続けてきたチームです。

なぜそれが可能になったのか、当たり前ですが、メンバーが在籍し続けてくれたからです。

 

早い者だと15年前の高校時代に入部し、今や30代で立派な社会人になっているメンバーもいます。

 

なぜ彼らがいつづけてくれたのか。

 

ちょっと話がそれますが、私はある外資系の経営戦略を専門とするコンサルティング会社で管理職として働いています。そこの採用試験では、ケース問題という特殊な試験が課されます。

(もしかしたら聞いたことがあるかもしれないですが)

「銀座にラーメン店を出したいと相談してきた友人がいる。それが妥当か評価せよ」

「秋葉原の家電量販店の売り上げが落ち込んでいる。どうしたら赤字を解消できるか」

「10年後のあなたの所属する業界はどういうビジネスモデルになっているか」

などの質問が面接官からされ、それを5分くらい考えて発表するというものです。

志望動機や、人となりなど一切聞かれず、これだけ60分近くやりとりしたら終わりです。

 

私の会社はそういう目線で日ごろから考えられる人でないと仕事ができないので、別に性格がどうとか、志望動機が薄い厚いとか関係ないんですね。上記の専門的な解説は後日、また別の機会に回しますが、回答の際のポイントは、論点を絞りこめるか、その論点を解消できる方程式を導出できるか、が重要になります。

 

論点とは、「その問題を解くうえでのポイント」です。たとえば、傘を持っていくべきか否か、という問題があったら、論点は、天気がどうなるか、です。当たり前ですよね。

 

話を戻します。こんなケースがあったとします。

「草野球チームを10年以上続けるためにはどうしたらよいか?」

 

私なら、以下のように答えます。

 

論点は”どうしたらメンバー数を確保し続けることができるか”です。

草野球チームは野球をやることが目的なので、場所や道具がそろっても9人以上集まらなければ成り立ちません。

 

そこで、メンバー数を確保し続けるための方程式はシンプルに

 

現存メンバー数-退会者数+新規加入者数

 

です。

簡単な話ですが、「現存メンバーの退会率を減らし、新規部員をいれる」ことを長期にわたってやり続ければ、そのチームは長く生き残るのです。

 

当たり前です。ですが、ここからが本題です。

 

そもそも草野球チームの運営主体はたいてい数人です。予算の部費は大会参加費や道具費用に消えていくし、みな趣味の団体の業務なんて、そこまで力をかけないことが普通です。つまり、ヒトもカネもない、経営資源が乏しい状態なんです。

 

そのため、今手元にある資源(運営者が費やすことができる時間やカネ)をどこかに集中させなければなりません。

 

つまり、上記の式の2要素である、退会率減に焦点をしぼるか、新規加入者数にフォーカスするか、の選択が必要になります。

 

皆さんならどちらに集中させますか?

 

考えてみてください。新規部員って年間何人いますかね?

相当なノウハウや紹介を駆使しても、年間10人でしょう。普通のチームは年間1人2人程度なはずです。

 

一方既存メンバーはすでに9人いるはずので(でなければチームとして立ち上がらない)、その人達の退会率を0%にできれば、新規部員0でも成り立つわけです。

 

ということは、

 

「既存メンバーの退会率を長期にわたり低くしていく」これが基本戦略となります。

 

では、退会率を下げる、退会者数を減らすためにはどうしたらよいでしょう?

 

続きは次回に・・